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中国海軍のソナー発射が豪海軍フリゲート艦に与える影響とは?

中国軍の駆逐艦が日本の排他的経済水域EEZ)内で、オーストラリア海軍のフリゲート艦に対してソナーを作動させ、複数の潜水員が軽傷を負ったという事件が発生しました。オーストラリア政府はこの行為について「深刻な懸念」を表明しました。中国軍は海での危険行為を繰り返しており、識者は警戒を呼びかけています。

オーストラリアのリチャード・マールズ副首相兼国防相は声明で、中国軍の行為を「危険で未熟な行動」と非難しました。オーストラリアのフリゲート艦が潜水作業を行っている最中に、中国軍の駆逐艦が接近し、ソナーを作動させたことが判明しました。潜水員の軽傷は中国軍駆逐艦のソナーによるものである可能性が高いとされています。

軍事ジャーナリストの世良光弘氏は、中国軍が潜水艦の位置を探るために音波を発信する「音響探知装置」を使用した可能性があると指摘しています。この装置は対人間に使用するためには危険であり、鼓膜が破れる恐れがあると言われています。国際ルールによれば、潜水中の人間がいる場合は船舶同士は注意を払わなければなりませんが、中国軍はこれを無視しているのです。

中国軍は他国の艦船に対しても危険行為を繰り返しています。例えば、台湾海峡では米海軍の艦船が航行中に中国軍艦艇が接近し、南シナ海ではフィリピンの巡視船に対してレーザー照射や放水などの行為を行っています。

このような中国軍の危険行為が日本のEEZ内でも起きたことから、日本の艦船に対しても同様の行為が起こる可能性があります。世良氏は中国軍の海や空での危険行為が日常茶飯事になっていると指摘し、沖縄県尖閣諸島では日本がギリギリ耐えている状況が常態化していると述べています。ただ、このような行為に我慢することは良いことなのでしょうか。中国の非道な行為を国際社会に訴え、理解を得られなければ、我々は泣き寝入りするしかないのでしょうか